日米親権法の比較研究

本体 ¥ 5,600
¥ 6,160 税込

著者:山口亮子/著
判型:A5判
ページ数:368頁
発刊年月:2020年3月刊
ISBN/ISSN:9784817846341
商品番号:40812
略号:日米親

商品情報

親の権利とは
行為規範としての立法の役割に迫る

アメリカと日本、法体系も親権概念も異なるが、
子をめぐる親の争いは共通している!

●日米の違いを明確にしながら、共通の要素・課題を丁寧に抽出。
●アメリカの離婚後の共同監護、面会交流、子の奪取と引渡し、養育費等の法制度から、現代日本法の課題に重要な示唆を与える書。

目次

第1部 アメリカ法
第1章 アメリカにおける親の権利
 第1節 親の権利議論
 第2節 家族のプライバシー権
 第3節 家族のプライバシー権の限界
 第4節 子どもの権利
 
第2章 離婚後の単独監護者決定基準の変遷
第1 節 「子どもの最善の利益」概念の誕生
 第2節 「子どもの最善の利益」基準
 第3節 「子どもの最善の利益」に対する批判
 第4節 主たる養育者優先の推定則
 第5節 高葛藤事例―ドメスティック・バイオレンスと片親疎外
 第6節 子どもの代理人制度―監護事件と子どもの保護手続の場合
 第7節 まとめ

第3章 離婚後の共同監護法
第1節 共同監護法の成立
 第2節 共同監護の定義および内容
 第3節 共同監護の付与基準
 第4節 共同監護の付与と親の合意との関係
 第5節 両親の協力体制の確立
 第6節 共同監護の現在―立法から40年を経て
 第7節 まとめ

第4章 離婚後の親子の交流
第1節 訪問権の権利性
第2節 訪問の取決め手続と判断基準
第3節 無断転居の制限
第4節 訪問権執行―監護親による訪問権の妨害に対する法的対応
 第5節 第三者の訪問権
 第6節 まとめ

第5章 子どもの奪取と引渡し
第1節 家族による子どもの奪取の現状
第2節 ヘイビアス・コーパスの変遷
第3節 ヘイビアス・コーパスの手続
第4節 子の監護事件の裁判管轄および執行に関する統一法(UCCJEA)
第5節 裁判所侮辱による強制
第6節 直接強制の方法
第7節 ハーグ子奪取条約におけるアメリカ法の対応
第8節 まとめ

第6章 養育費制度
第1節 アメリカの児童扶養
第2節 養育費履行強制制度
第3節 養育費履行強制制度の成果
第4節 まとめ


第2部 日本法
第1章 子の監護紛争の手続と判断基準
第1節 序
第2節 子の引渡請求手続
第3節 家事事件手続における子の親権者・監護者指定の判断基準
第4節 親権者・監護者指定における比較衡量要素
第5節 高葛藤夫婦の親権者・監護者指定判断
第6節 子の引渡しの実現手段
第7節 まとめ

第2章 日本における親権議論
第1節 日本における親権議論
第2節 国家と家族との関係

  第3章 親権と親固有の権利義務
第1節 序
第2節 未成年者の婚姻同意権
第3節 普通養子縁組の代諾権と同意権
第4節 特別養子縁組の父母の同意権
第5節 面会交流権
第6節 扶養義務
第7節 親権制限
  第8節 離婚後の共同親権の可能性

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