戸籍時報 2019年特別増刊号vol.788

戸籍法一部改正の概要/難しくないぞ戸籍訂正
本体 ¥ 1,200
¥ 1,320 税込

著者:戸籍時報編集部/編
判型:A5判
ページ数:120頁
発刊年月:2019年10月刊
ISBN/ISSN:0912-1579
商品番号:31101
略号:時

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商品情報

戸籍法一部改正の概要/難しくないぞ戸籍訂正
新谷雄彦(元公証人/元金沢地方法務局長)

は し が き
 去る令和元年6月8日,日本出版クラブ会館(東京都千代田区)において「家族法・戸籍制度研究会」の第36回定例研究会が開催されました。今回の研究会では,元公証人・元金沢地方法務局長の新谷雄彦先生から,「戸籍法一部改正の概要/難しくないぞ戸籍訂正」と題する講演が行われました。
 今回の講演におきまして新谷先生は,まず,令和元年5月に成立・公布された戸籍法の一部を改正する法律(令和元年法律第17号)について,その法制審議会戸籍法部会のメンバーであられたご経験・ご見識から,改正経緯を踏まえて分かりやすく,概要のご解説をいただきました。特に,施行期日が近く,ご講演後の現在は実際に施行・運用がされている改正部分について,多くの時間を割いてお話されています。
 続いて,難解な印象を持たれやすい戸籍訂正の実務について,「戸籍を読む」ことの大切さを説かれつつ,「そんなに難しくないぞ」というメッセージを込めて,具体的な事例を示しながら丁寧にご解説をいただきました。
 本講演で行われた解説につきましては,戸籍実務に携わっておられる方々をはじめとして,家庭裁判所の職員の方々,家族法及び戸籍制度の研究に当たっておられる方々にとっても裨益するところが少なくないと思われます。そこで,今回の戸籍時報特別増刊号においても,講演者及び家族法・戸籍制度研究会の御了承を得て,その講演内容を掲載させていただくこととしました。
 終わりに,本誌の編集に際し「家族法・戸籍制度研究会」から賜りました格別のご配慮に対し,厚く御礼申し上げますとともに,本誌が読者の方々のために多少でもお役に立つことができれば幸いです。
 読者の皆様には,「戸籍時報」及び同増刊号の編集につきまして,今後とも一層のご指導,ご鞭撻をいただきますよう,お願い申し上げます。

 令和元年10月
戸籍時報編集部

目次

第1部 講  演
ご挨拶
はじめに
第1 戸籍法の一部を改正する法律の概要
 1 改正法案提出までの若干の経緯
 (1) 戸籍システム検討ワーキンググループ
 (2) 法制審議会戸籍法部会
 (3) 諮問及び戸籍法の改正に関する中間試案
 (4) 国会に改正法提出
 2 法律の概要(提案趣旨)
 (1) 戸籍関係情報の作成と利用
 (2) 戸籍証明書等の申請・交付の利便化
 (3) 戸籍事務管掌者の調査権の明確化等
 3 改正後の条文(抜粋)
 (1) 第1条第1項(一部改正)
 (2) 第3条第3項(新設)
 (3) 第24条第1項(一部改正),第2項(全部改正),第3項(新設)
 (4) 第27条の3(新設)
 (5) 第44条第3項(新設)
 (6) 第87条第2項(一部改正。届出資格者を追加)
 (7) 第114条(一部改正)
 (8) 第119条の2(新設)
4 改正法の施行日
5 改正戸籍法の課題
第2 難しくないぞ戸籍訂正
 1 はじめに
 (1) 戸籍を読む
 (2) 戸籍の連続性と戸籍訂正
 2 戸籍訂正申請書の作成に当たって
 (1) 戸籍訂正の内容を確認
 (2) 訂正すべき戸籍の範囲は,どこまでの戸籍かを確認
 (3) 戸籍訂正申請の「訂正の趣旨欄」の記載
 3 申請人に対しての対応
 (1) 申請人は,訂正の内容をどこまで承知しているかを確認
 (2) この訂正により戸籍がどのようになるか等を説明
 (3) 別途の訂正を要することの説明に当たって─家庭裁判所に申立てを行うことを要する旨等を説明すること
 4 コンピュータ戸籍教材(説明資料)作成に当たっての注意事項─「除籍マーク」と「消除マーク」の位置関係
 5 母の表示の括弧書き
 6 出生当時の母の戸籍とは
 7 具体的事例
 (1) 離婚無効の裁判確定による離婚事項の訂正
 (2) 戸籍訂正許可の審判による縁組事項の訂正
レジュメ

第2部 質疑応答

第3部 巻末資料
 資料1 戸籍法の一部を改正する法律の概要
 資料2 戸籍法の一部を改正する法律(令和元年5月31日法律第17号)新旧対照条文
 資料3 関連通達(令和元年6月20日民一286号通達)
 資料4 「7 具体的事例」の記載例

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