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4訂版 は し が き4訂版 は し が き i 表示登記にかかる各種図面及び地図については,明治・大正・昭和・平成の各時代における先人たちの知恵と努力によって,維持管理されるとともに,各時代における最先端の技能及び技術の結晶であり,貴重な財産といえます。 時は,新しい元号である令和時代を迎え,先人たちが紡いできた貴重な財産を現世代がしっかりと受け継ぎ,さらに後世へと引き継いでいかなければなりません。 この貴重な財産の価値については,時代とともに変化しつつも,表示登記における普遍的な価値は高まる一方であると思います。 言い換えれば,不動産を取り巻く様々な状況の変化に応じて,各種法令や取扱手続等が改正若しくは変更されてきているところ,これによって変化を求められるのは,権利の主体である人的要素であって,権利の客体である不動産そのものは,正に不動的な物的要素であり,完全ではないにせよ一定の不変性が期待されることから,これを保全する各種図面及び地図もまた然りといえます。 本書についても,初版の河瀬敏雄先生が表示登記に関わる後進への育成指導の思いを込めて執筆され,新版の中島敏雄先生,3訂版の筒井英行先生へと引き継がれてきたものと思われ,私も初版本から大いにお世話になった一人です。 本書の執筆に当たり,改めて初版から3訂版までを熟読し,今更ながら初版の河瀬先生には,掲載資料も含めてただただ敬服するばかりです。 また,執筆依頼の際,本書の対象である表示登記に係る各種図面及び地図に関連して,以下のとおり,重要な法令等の改正がありました。 令和2年3月土地基本法等の一部を改正する法律(令和2年法律第12号)の施行に伴い,土地基本法においては,土地に関する「基本理念」と関係者の

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