契内
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iii 近代社会は,契約で成り立っているといっても過言ではありません。会社間はもとより,会社対個人あるいは個人間においても契約の締結により社会の営みが行われています。今日の社会は,いわゆる契約社会といわれています。 しかも,契約の内容は多岐にわたっています。日常的に商品等の購入の際に行われている「売買契約」,金銭を借用する際の「金銭消費貸借契約」,土地等を賃借する際の「賃貸借契約」,離婚をする際の「離婚に伴う給付契約」など基本的な契約形態から,集合物譲渡担保契約,知的財産権関係の契約,コンサルタント業務委託契約など専門的な高度の契約形態もあります。 また,契約の申込みの撤回,契約の解除の通知(特定商取引に関する法律等のクーリング・オフを含みます。)はもとより,貸金の返済の催告,売買代金支払の催告等で重要と思われる通知・催告書は,一般に内容証明郵便で行われています。 さらに,超高齢社会に向かって,遺言等の重要性も増しています。 そこで,本書では,行政書士や司法書士の皆様を始め,一般市民の皆様に利用していただくため,基本的な契約,内容証明郵便,遺言の書式を中心として,専門的な高度の契約書式で重要と思われるものを交えて取り上げ,それらに分かりやすい解説を加えることを心掛けました。なお,解説等には書式の根拠を明確にするため,条文を掲記しました。 本書が関係各位の皆様に少しでも役立てば幸いに存じます。初版はしがき

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