viはしがき化させないか懸念されます。メディアを通じて見聞きする限度ですが,私自身,圧倒的な惨状に打ちのめされ,自分の無力さを痛烈に感じていました。そうした中で,ささやかではあれ,本書を書くことの意味に気づき,被害者が解決のための糸口を見いだせることを祈りながら,筆を進めました。本書は,私自身が,相談者・依頼者の方々から,DV事案について,どのようなことを踏まえる必要があるかを教えられたからこそ形になりました。辛い経験を経ながらも前向きな一歩を踏み出す勇気を持った数多くの相談者・依頼者の方々に,深く敬意を払います。そしてまた,たくさんの「気づき」を与えてくださったことに,感謝いたします。さらに,多くの示唆をいただいた被害者を支援する方たちにも,御礼を申し上げます。本書執筆にあたっては,榊原富士子先生に御監修を賜りました。先生は,大変お忙しい中,豊富な知識を惜しみなく提供してくださったほか,文章表現の面など細かい点にも丁寧に指導,助言をしてくださいました。先生に心から感謝申し上げます。また,まだ経験も知識も乏しい私に惜しみなくいろいろと教えてくださった諸先輩に心から感謝の念を表します。最後に,筆が思うように運ばないときでも,温かくも力強く励ましてくださった日本加除出版編集部の増田淳子さんに,御礼を申し上げます。 2012年4月打 越 さ く 良
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