13_弁仕
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4  はしがき士報酬を提示すること,利益相反の関係をきちんと整理することなど,昔のままの弁護士の業務スタイルでは通用しない点がいくつもあります。さらに,全国各地のひまわり基金法律事務所に所長として赴任して行く弁護士を送るたびに,若い弁護士が独立して事務所を設け,その経営をしようとするとき,どういう配慮や工夫が必要になるのかといったことを整理して伝えたいとも考えてきました。 今回,日本加除出版のご厚意により,私が若い弁護士向けに作ってきた教材を整理・補充し,「弁護士の仕事術」というシリーズものとして出版することになりました。「法律相談マニュアル」,「事件の受任と処理の基本」,「依頼者との契約と弁護士報酬」,「交渉事件の進め方・和解」,「不動産事件 処理の基本」,「建築関係事件 処理の基本」,「法律事務所運営のポイント」などを企画しています。法律実務の第一線に立つ者として,その経験を凝縮して,実務家の精神とノウハウをお伝えしようとする試みです。 本書は,弁護士としての第一歩を踏み出し,これから弁護士としてのスキルを磨いていこうとする人,独立して法律事務所を構えようとする人などを主な読者として考えています。同時に,本書は,法律相談に関わろうとする認定司法書士や行政書士,消費生活相談員などの方々にとっても参考となるものと考えています。 本書が法律実務を担う方々に広く活用していただけるなら望外の幸せです。平成25年7月弁護士 藤井 篤

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