生ハン
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8第1編 生活保護を実施する組織2 向上意欲を助長せしめること総ての人は現在の段階より,より高い段階へ向上しようとする欲望を持つことは当然であるが,向上の為には努力がなければならない。指導員は部下の職員が現状に満足することなくそしてまた,努力しようとする自覚が日常の職務の中に実行されて行くように仕向けてやるようにする。 3 自信を持たすこと向上しようとする意欲が本人の努力によって前進しているという確信を持つならば,それだけ向上に対する意欲は強くなるのであるから,地区担当員の行動に確信を持たすように絶えざる配慮を必要とする。」14)一方で,吉田は査察指導の重要性を「生活保護の実施の面から見れば,ここ数年に亘って保護費の激増の傾向を辿っており,異常の膨張振りを示していることがうかがわれる。さらに被保護者に対する処遇の状況を見ても全国の町村における地域差は著るしく不均衡を来しており一見して扶助額の決定に適正を欠いていることがわかる。ここにおいて査察指導の,公的扶助運営の分野において担う役割の大なることが理解される。」15)と述べるように,当時の厚生省の担当者からは査察指導機能を,保護費の適正化や削減を行うことも期待されていたのです。近時,行政研修などでは査察指導員の機能として,①管理的機能,②教育的機能,③支持的機能の3つがあるといわれています16)。この3つの機能論は社会福祉分野でのスーパービジョンについての議論ですが17),ほかの機能もあるとの指摘もあります18)。3つの機能論を機械的に福祉事務所現場に適用して14) 『福祉事務所運営指針』203~204頁 15) 前掲注9)吉田・4頁16) 例えば「令和6年度新任査察指導員研修会」の平井聡浩「組織における査察指導員の役割」(生活と福祉821号7~9頁),「令和7年度新任査察指導員研修会」の木本誠一「査察指導のよりよい実践」(生活と福祉833号7~8頁),中村健「組織における査察指導員の役割」(生活と福祉833号9~12頁)など。17) アルフレッド・カデューシン,ダニエル・ハークネス『スーパービジョンインソーシャルワーク(第5版)』(中央法規出版,2016年)。福山和女編著『ソーシャルワークのスーパービジョン―人の理解の探究』(ミネルヴァ書房,2005年)。福山和女ほか編著『保健・医療・福祉専門職のためのスーパービジョン―支援の質を高める手法の理論と実際』(ミネルヴァ書房,2018年)。18) 野村豊子「スーパービジョンの基礎的理解―近年の新しい動向を踏まえて」日本在宅ケア学会誌22巻2号

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