値を盛り込みながら，法律実務家にとっても，相談支援の専門職にとっても，実際に相談現場において，即戦力となる知識を身につけられるように工夫している。障害があっても，もちろん，自分らしく，自由で，豊かな暮らしを送る権利がある。そのために障害者支援の現場では，法的課題への正しい取り組み方を知り，様々な社会保障の制度を使いこなす方法を知らなければならない。法律実務家や相談支援の専門職が，十分な知識をもって障害者をエンパワメントしていくこと，そして，障害者とともに，社会の中の障壁と対峙し，必要な人が，必要な社会保障を得られるように強力にバックアップしていくことが，いま求められている。その実践の積み重ねが，障害があってもより豊かな生活を生み出し，社会の障壁を取り除いていく原動力となる。本書が，より多くの法律実務家や相談支援の専門職に活用され，ともに協力して障害のある人に寄り添い，問題解決にむけて力強く支援していく手がかりになることを祈念している。2017年９月吉日はしがきiv著者を代表して弁護士・社会保険労務士 佐々木 育子
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