第1章第1 金銭請求関係訴訟1事 例請求の趣旨Ⅰ 通常訴訟ⅰ 単純請求 友人のYにお金を貸したが,返済してくれないため,元金と遅延損害金の支払を求めます。1 被告は,原告に対し,○○円及びこれに対する本訴状送達の日の翌日から支払済みまで年○%の割合による金員を支払え。2 訴訟費用は被告の負担とする。3 仮執行宣言* 未確定の利息・損害金は,「〈対象元本〉に対する〈始期〉から〈終期〉まで〈利率〉の割合による金員」と記載する。* 「3 仮執行宣言」に代えて,「との判決並びに仮執行宣言を求める。」と記載してもよい。* 請求の趣旨に対する答弁は, 1 原告の請求を棄却する。 2 訴訟費用は原告の負担とする。 とするのが原則である。 なお,請求が複数の場合は「原告の請求をいずれも棄却する。」,複数被告の一部被告による答弁の場合は「原告の被告○○に対する請求を棄却する。」と記載する。 また,原告の被害感情が強い場合や被告の社会的責任が重い場合は,それらに配慮し,「なお,相当と認められる額の支払義務を否定する趣旨ではない。」等と付記することを検討する。第1 金銭請求関係訴訟給付訴訟
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