Q16第2章 事故予防と安全対策96 自然の脅威を十分に認識・理解した上で,当該スポーツごとにその特性に従った万全な事故予防・安全対策をとっておかなければならない。具体的には,競技場所の事前調査,気象状況のチェックを行い,競技当日は教諭が生徒の動向を観察し,常に生徒の安全に配慮しなければならない。 自然災害に関する事故によって,生徒の生命身体に甚大な被害が発生する場合があるから,顧問教諭は研修・講習を受けたり文献を読む等して知識と技術の習得に務め,当該スポーツごとの特性や危険を理解して事故予防・安全対策をとらなければならない。また,顧問教諭は生徒にその知識と技術を教えなければならない。 登山においては,豪雪・吹雪・寒気による雪崩や遭難,天候急変による低体温症や熱中症,落石や滑落の危険がある。慢心や準備不足が死亡事故等甚大な被害を招くことがあるので,十分な注意を払って生徒の生命身体に対する安全を確保しなければならない。特に,沢,岩,積雪期登山は危険なので,技術・経験を有する指導者の下で行う。 また,学校行事としての登山は,一般の冒険的な登山あるいは同好の士 自然の中でスポーツを行うに当たり,自然災害に関する事故を予防するには,どのような安全対策をしておくべきか。解 説第5節 自然災害第1 登山における事故予防・安全対策A
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