第4編部活動と保護者・家庭第2章 保護者への対応/Q402 対応の手順慎重な発言を促すことにもつながる。)。イン等,できる限り明確な基準を示した回答ができるかを検討すべきである。(4)組織的な対応を意識すること 窓口担当者や当該顧問教諭が独断で対応したり,抱え込むことで,意見の不統一や個人への過度の負担を招くことになる。管理職等と共有し,綿密な報告及び意見交換をしながら進めることが重要である。(1)初期対応〇 「聴く」姿勢を意識し,事実関係と要望等の主な内容を把握する。〇 対応の記録を正確に残す(面談の場合はメモを取る姿勢を示すことで,相手に〇 即答することはできるだけ避け,まず校内での事実確認や協議をした上で改めて連絡することを伝える。〇 可能な限り,複数で対応し,必要に応じて担当者と記録係の分担等を行う。〇 法定代理人である保護者と対応することが原則であり,それ以外の人物との対応は原則として行わない。(2)報 告〇 記録を基に関係主任等に報告後,管理職にも報告する。(3)その後の対応〇 事実関係が明確でない場合は,早急に確認する。〇 事実を基に関係部署等で学校としての対応を検討し,組織として取り組む。〇 状況により,要望のあった保護者等との面談を設定し,学校としての対応を踏まえた説明をして理解を求める。謝罪すべき場合には「何に対する謝罪であるのか」を明確にして真摯に謝罪する。(4)文書で謝罪や今後の対応を求められた場合 文書で微妙なニュアンスも含めて表現することは難しく,SNS等で不完全な内容が拡散された場合には他の部員や保護者との関係でも混乱を招く可能性もあることから,保護者等個人に向けた文書での回答は原則として避けるのが望ましい。言った言わないの問題になることを避けるという意235
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