49指導者は選手の特性をあらかじめ把握しておきます。1つでもチェックが入れば、その選手の日頃のトレーニングに目を配ります。以下の環境チェックに応じて、トレーニングメニューを考慮し、選手には、練習日誌などを用い、練習の前に自分の体調をチェックする習慣をつけさせます。1つでもチェックが入れば、その選手のトレーニングメニューを軽くして、選手指導の参考にします。常にその選手に目を配るようにします。選手の特性チェック環境チェックトレーニング前の体調チェック 万全の体調でトレーニングにのぞむことが、熱中症予防はもとより、より効果的なトレーニングを進めるためにも重要になります。ここでは、熱中症予防の観点から、指導者が選手の体調を管理するうえで必要になるチェックポイントを紹介します。□ 経験年数が少ない □ 過去に熱中症を経験したことがある□ 肥満気味である □ 体力が低い● WBGTの確認 □ 運動中止 □ 厳重警戒 □ 警戒 □ 注意 □ ほぼ安全 ● 天候の特徴 □ 急に暑くなった □ 特に蒸し暑い□ 睡眠が不足している(よく眠れなかった) □ 熱がある、熱っぽい□ 喉が痛い □ 風邪を引いている □ 下痢をしている □ 朝食を抜いた資料2 スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック(出典:公益財団法人日本スポーツ協会『スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック』49頁「体調チェック」(公益財団法人日本スポーツ協会,第5版,2019年))282資料2PICK UP体調チェックスポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック
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