部活(改訂)
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初版 はじめにiv白井 久明が,いずれ,地域がスポーツを担い,おとなもこどももスポーツに親しむ環境をつくっていくことが課題となるのではないだろうか。 学校の運動部活動は教育の一貫である。教育としての部活動はどうあるべきかがもっと問われる必要がある。 学習指導要領は,学校における保健体育の教育は,「健康で安全な生活と豊かなスポーツライフの実現を目指す」としているが,部活動は,この教育目的に適うものになっているか,もう一度見直すことが大事である。 本書「Q&A学校部活動・体育活動の法律相談」は,学校の部活動・体育活動に関わる法律問題を,Q&A,解説という形式で著している。 筆者は,京橋法律事務所に所属する4人の弁護士である。スポーツとの関わりも様々であり,弁護士によって,考えていることは異なる。 大枠の方向性は一致しているが,個々の記述には,各筆者の考えが反映されている。 問題には,一つの答えがあるわけではない。問題の背景には,様々な問題があり,答えも多様である。本書を契機として,様々な議論をして,考えてもらいたい。 部活動の合間に,指導者と生徒,さらには,保護者たちが,本書のQを材料に,考え,意見を述べ合う場ができれば,いいなと考えている。  2017年12月執筆者を代表して

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