はじめに(トラブル・シューター)」養成研修を行っています。千葉県社会福祉士会では会長 渋 沢 茂うべきことは,現在の困りごとに当事者と一緒にお付き合いすること。それを社会化していくことに違いはありません。一方で,刑事司法に関わる時に固有の困難性もあるように思います。アセスメントをする時間や場所が限られること,起訴や判決の如何によって支援の必要な時期が大きく変わって来ること,社会的に排除されることがままあること,等々です。 NPO法人Panda-Jは2013年頃から「障害者-高齢者の孤立や触法を防ぐTS数年前から「マッチング支援」として,千葉県弁護士会との協働を始めました。ソーシャルワーカーが行う刑事司法との関わりを体系化しようとする取り組みが各所で行われるようになりました。それらが交わりあって議論をする機会は殆どないように思います。 私たちソーシャルワーカーが刑事司法の中で果たすべき役割は何なのか,実践的な限界と目指す姿は何なのか。本著がそんな議論の端緒になればと期待しています。 平成30年11月ii一般社団法人千葉県社会福祉士会
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