19_明日ハラ
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〒●●●-●●●●東京都●●区●●丁目●番●号美生堂株式会社代表取締役 ●●●● 様冠省 当職は,市原明子氏(以下「通知人」といいます。)の代理人として,貴社に対し,以下のとおり通知いたします。 通知人は,貴社東京支店営業部に所属し,係長である田中太郎氏(以下「田中氏」といいます。)の部下として勤務していますが,同氏から,セクシュアル・ハラスメント行為を受けました。すなわち,●年●月●日ごろ,取引先との会食終了後,田中氏は通知人を仕事を口実に飲食店に誘い,通知人は誘いを断れずに同行しましたが,飲食店を出て駅へ向かう途中,突然田中氏に抱きつかれ,キスをされました(以下「本件行為」といいます。)。 通知人は,本件行為後も田中氏と働くことが耐えられず,●年●月●日に,貴社のハラスメント相談窓口に本件行為について相談し,事実関係を調査のうえ,田中氏と業務上接触しないよう配慮いただきたいこと及び田中氏のしかるべき処分を求めました。その後,貴社は,通知人に対し,セクハラの事実は確認できなかった旨通知しましたが,貴社が十分な調査を行ったのかどうか疑義があります。この点,貴社は,通知人の事業主として,男女雇用機会均等法(以下「均等法」といいます。)第11条により職場におけるセクハラを防止するため措置義務を負っており,かかる措置義務には,セクハラにかかる相談の申出があった場合には,事実関係の迅速かつ正確な確認及び適正な対処をすべきとの義務も含まれます。 つきましては,通知人は,貴社に対し,速やかに,均等法第11条に定める措置義務の履行として,本件行為の事実関係の確認及び田中氏に対するしかるべき処分を行うとともに,通知人の出社確保●●年●●月●●日〒●●●-●●●●東京都●●区●●丁目●番●号●●ビル●階 希望法律事務所電 話 03-●●●●-●●●●FAX 03-●●●●-●●●●市原明子氏代理人弁護士 誠野純子第4章 関連書式【書式1】通知書(被害者から会社に宛てたもの)204通 知 書

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