第11章 火災保険の評価・保険金支払もある。)。保険会社は,保険金請求書に基づいて,回答に挙げた事項につい解 説態,損害範囲の認定を行い,復旧に必要な修理範囲,復旧方法等を確認し,提出された修理業者の修理見積内容と照らし合わせ損害認定額を算出する。被保険者の事故報告後,保険会社は,被保険者に対して請求書類を送付し,作成を求める。請求書類には,保険金請求書のほか保険事故の概要や損害の内容を記載する報告書等がある(書式は保険金請求書一体型の場合も別書式の場合て調査を行い,保険金支払の当否を検討する。こうした手続を損害調査,損害査定又は単に査定という。保険会社は,損害額が大きくない場合は,写真,修理費見積書等で査定を行うことが多い。損害が大きい場合や詳細が不明な場合等精査が必要な場合には,現場立会調査を実施し,損害を被った物を実地で確認する等して損害状況を把握する。査定に当たっての被保険者側の注意としては,事故発生後速やかに被害状況の写真を撮影しておくことである。査定前に事故時と現状が変更されていると保険会社による被害確認が難しくなり,紛争の原因となりかねないためである。なお,写真は,現場,被害品等を対象とし,遠景・近景を組み合わせて,後から被害状況をトレースできれば理想的である。18496Q 火災保険の保険金はどのように査定するか。A 査定に際しては,損害を被った物の特定,時期,原因,場所,損害形
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