事業者は,一般消費者を対象として自己が提供する商品・役務にA第1節 広告表示の規制についての考え方と法律第1章 広告表示規制総論第1章 広告表示規制総論解 説 広告表示について法律により規制されている理由は何か。ついて多数の広告表示を行うが,商品等に関する情報は事業者が圧倒的に多く保有しているため,国は法律に基づき,事業者に対し,商品等の広告表示を行う場合には,一般消費者が適正な商品選択ができるようにするため一定の事項について適正な広告表示を行うことを義務付けるとともに,事業者が自由に行う広告表示についてもその内容に虚偽・誇大なものがある場合にはこれを取り締まる必要があるからである。 事業者が商品・役務(以下,単に「商品」という。)を一般消費者に販売する場合には,テレビ,新聞,雑誌,インターネット,チラシ等による広告やカタログ,商品における表示その他によって,商品自体の存在,その性能・機能や効用・効果等を知らせなければならない。事業者等によるそのための活動はマーケティング活動と呼ばれる。 一般消費者は,そのようにして行われる広告表示を見て,自己が必要とする商品を選択する。したがって,一般消費者にとって,広告表示は,商品選択に必要なものである。Q 11Q 1
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