運労務
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1第3 労務管理における7つのポイント第11章労働契約の終了257 運送事業者の中には、人手不足に悩むために採用基準を下げた結果、採用した従業員が問題を頻発したり、能力が見合わなかったりするために、労働紛争に発展するケースが散見されます。 労務トラブルを解決するために、問題社員との労働契約の終了を検討する場合、どのような方法で労働契約を終了するのかを整理しておく必要があります。 労働契約の終了事由は、①退職、②合意退職、③解雇、④雇止めに大別されますが、それぞれの終了事由によって法的根拠や要件も異なります。 中には、労働契約の終了事由を双方が誤解しているために、労働紛争に発展していると思われるケースもあります。 本章では、労働契約の終了におけるポイントとして、以下の項目について解説します。第1 労働契約の終了原因第2 一方的に退職を要求する社員への対応第3 退職の撤回を求める社員への対応第4 退職勧奨の留意点第5 普通解雇と懲戒解雇の留意点第6 整理解雇の留意点第7 雇止めの留意点

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