共紛
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第1節 共有の法律関係第1編 不動産共有の実務第1章共同所有関係の諸形態第1章 共同所有関係の諸形態 複数の権利者が一つの物を共同で所有する場合を共同所有という。一物一権主義の原則からは特異な形態となるが,このような所有形態は伝統的に認められている。ただし,共同所有といっても,権利者が具体的にどのような権利を有するのかについては程度の差があるが,不動産の共同所有形態として最も一般的なのは共有である。この共有は,権利者各自が共有持分権を有し,かつ,その持分権を各自が単独で処分できる権利である。2021年改正法(令和3年改正民法・不動産登記法。以下「2021年改正法」ともいう。)は共有に関する新たな規定を設けている。民249条〜264条3Q 1Q1共有とはどのような権利か。

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