戸コン
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iはしがき所長)と南が編集代表となり,個々の条文の解説は,執筆者一覧に記載 漸く無事に戸籍法の逐条解説書を世に出すことができたというのが,正直な感想である。 戸籍法のコンメンタールとしては,青木義人氏・大森政輔氏著の『全訂戸籍法』(日本評論社,1982年)や加藤令造氏著(岡垣學氏補訂)の『全訂戸籍法逐条解説』(日本加除出版,1985年)などが既に上梓されているが,各改訂の日から数えてもいずれも40年近くが経過し,現在までの間に,民法や戸籍法等において重要な改正が相次いでなされてきた。そこで,日本加除出版では,令和元年に,最新の情報に基づく戸籍法の逐条解説書を出版することを企画され,小池信行氏(元釧路地方・家庭裁判された方々に担当していただいた。企画の当初は,戸籍の完全コンピュータ化を目指した令和元年の戸籍法の改正がなされており,当面の間は,民法や戸籍法に関して大改正はないであろうと思われたので,今が好機であるとして,企画されたのである。 執筆に当たった方々が原稿を完成され,編者がそれをチェックしている間に,3つの出来事が起きた。第1は,小池氏が逝去されたことである。同氏は,当時の民事局第二課長も担当され,本企画の編者として最適の方であるとともに,夫婦別氏の立法化に並々ならぬ情熱を有しておられた家族法の大家である。同改正は現政権下においても未だ光明が当たっていないが,天国からその実現を見守っておられるものと確信している。第2は,法務省民事局民事第一課が,この企画に賛同していただき,近時の改正部分について櫻庭課長自らが編集,執筆されたり,担当の方々に原稿をチェックしていただけたりしたことである。第3は,上は し が き

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