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iiはしがきあった。多くの弁護士は、元気なうちから高齢者に関わり、任意後見制度やその周辺の制度を支援するための「ホームロイヤー」としての経験や知識に乏しかったことは否めない。 そこで、本書では、任意後見契約や公正証書遺言、緊急時対応契約、死後事務委任契約、民事信託契約などといった高齢者の法的ニーズに応え、長い間、心のこもった支援を行う二人の若手弁護士のホームロイヤー・ストーリーを題材にして、誰もがリアルに任意後見制度やその周辺の制度の使い方を学べるように工夫した。また、「ホームロイヤー」として、先駆的に活動している弁護士を執筆陣に加え、すぐに実務に役立つよう書式例も多数用意したほか、体系的な知識を学べるよう、基礎編やQ&A編も充実させている。 高齢化がさらに進んで行く日本において、周りに頼りにできる家族がいなくても、自分らしい人生の最後のあり方を自分で決めておきたいという高齢者の切なる思いにより沿う「ホームロイヤー」にかけられている期待は大きい。ぜひ多くの弁護士が、本書を手に取り、「ホームロイヤー」への学びを深め、実践していくことを願う。 令和5年11月日本弁護士連合会会長 小林 元治

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