第12第章 ケース[債務整理] 相談者Aは、借金問題を抱えながらもなかなか相談できず苦しく感じていたところ、やっと弁護士への相談を決意し、インターネットで検索して法律事務所にやってきました。しかし、Aは、予約時間に現れたものの、弁護士と話すのは初めてで、いざ相談が始まると、何から話していいか戸惑っている様子です。よくある対応初回相談の場面では、相談者が緊張してうまく話せないこともしばしばあります。また、話がまとまらず、弁護士からすると要点がつかみにくいと感じる話し方の人もいます。そんなとき、弁護士は相談者に対して、どんな工夫ができるでしょうか。弁護士:今日は借金に関するご相談とお伺いしていますが、どういったご状況10 第2章 第1 相談者との関係性の構築かお聞かせいただけますか?相談者:あの…、何から話したらいいのかよくわからないのですが…。弁護士:まずは、ご本人から現状を聞かせてもらわないとアドバイスできない相談者との関係性の構築01 初めての相談に緊張を感じているとき円滑な事件受任と信頼関係構築のための関わり方
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