司行
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はしがき日本司法書士会連合会会長 小 澤 吉 徳ように拡大・多様化した司法書士業務を,司法書士の専門職倫理においても位置づける必要がありました。 このような背景により改正された司法書士行為規範は,「法律事務の専門家」(司法書士法1条)としての司法書士の行為規範を定めたもので,全15章102条から構成されます。内容面においても,新たに財産管理業務や民事信託支援業務に関する規律が加わるなど,司法書士業務の新たな領域にも対応したものとなっています。 本書では,はじめに司法書士行為規範への改正案検討の議論にも参加いただいた石田京子早稲田大学教授に専門職倫理のコアヴァリューについてご執筆いただいています。また,第1部では,司法書士行為規範の各条文の解釈を示すとともに,第2部では日々の実務における事例を取り上げ,具体的な事例を通じて司法書士の行為規範はどのようなもので,どのように行動するべきか理解できるものとなっています。 本書が,会員の皆様の司法書士行為規範への理解の深化と日々の実務の一助となれば幸いです。 令和6年8月ii

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