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26第1章 リーガルリサーチの見取り図号が届くたびにそれをパラパラめくってそのような「とっかかり」になる記事がどこにあるかを把握したり,興味がある記事を読んだりすることで,リーガルリサーチにも役立ちます。金銭的な負担が自分に生じないという意味でも,その雑誌が職場に定期的に届いてアクセスしやすいという意味でも,これは雑誌に親しむ上で比較的ハードルが低い方法と言えます。 なお,リモートワーク中心の方やオフィスにいる時間は雑誌を読む余裕がないという方は,法律書サブスクを利用しましょう。法律書サブスクは,書籍だけではなく雑誌のバックナンバーも数号分掲載しています。最新号は掲載されていない場合が多いですし,しばらくすると掲載が終了してしまうことも多いですが,興味がある記事を眺めるだけでも雑誌に親しむことができるでしょう。一定期間読まないと掲載が終了することを逆手にとって,「掲載終了までに一応パラパラとは眺める」ことを一つの目標にすることも可能です。 ⑶ リサーチツールに親しむ 最後はリサーチツールです。多くの事務所や企業では,何らかの法律書サブスクを導入していることでしょう。そのような状況を前提に,とりあえず法律相談を受けたら法律書サブスクの検索窓にキーワードを入れてみるという習慣をつけてはいかがでしょうか。その検索結果を参照するだけで理想的なリサーチとなるかというと,必ずしもそうではないことは第3章で述べるとおりです。だからこそ,より慎重なリサーチをする上で「あたりをつける」方法として,状況に応じてインターネット検索を行うべき場合や,法律書横断中身検索サービス利用するべき場合もあるでしょう。とはいえ,そもそもこのようなリサーチツールを利用する習慣がない方であれば,まずはキーワードを入れてリサーチツールで検索するとどのような世界が広がってくるのかということを理解することが重要です。もしかすると,これまでの自分の回答について,回答までに行った検討が浅かった,より良い回答をするにはリーガルリサーチをすべきだったという感想を抱くかもしれません。そして,もしそう思われるのであれば,今日からでも,リーガルリサーチを始めてみましょう! 法律書サブスクに加え,判例データベース,論文データベース,法律書横断中身検索サービス等のデータベースにあたってみることを通じて,新たな世界を垣間見ることもできます。こんな(裁)判例があったのか(判例データベース),こんな論文があったのか(論文データベース),この書

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