3 子どもアドボカシーの分類⑴ アドボカシージグソー329第1節 一時保護中の子どものアドボケイトピアアドボカシー独立型アドボカシー食事や遊びといった生活のあらゆる場面で求められるものである。多くの子どもたちにとっては裁判手続に至ることはまれであり、日々の生活場面から意見表明権を保障していくことがより重要となる。 「意見表明等支援事業」が、こうした生活場面にまで保障を広げていくことができるかは今後の動向を注視していく必要がある。高齢者福祉や障害福祉の領域において権利擁護という言葉自体は普及するようになったが、成年後見制度や虐待防止の意味合いに矮小化して捉えられがちであるように、子どもアドボカシーについても意見表明等支援事業の意味合いに矮小化されないよう留意する必要がある。 子どもアドボカシーはアドボカシージグソーという概念図のもと、本人の「セルフアドボカシー」を中心に「フォーマルアドボカシー」、「インフォーマルアドボカシー」、「ピアアドボカシー」、「独立型アドボカシー」に分類した説明がなされている。 「フォーマルアドボカシー」とは専門職や公的機関によるもの、「インセルフアドボカシーそれぞれの立場が補完し合い子どもの声を聴くことが大切子どもアドボカシーはジグソーパズルフォーマルアドボカシーインフォーマルアドボカシー社会福祉士や弁護士等の専門職公的機関の支援者 等親・養育者・近親者 等友人・同種の当事者経験をした仲間 等専門養成を受けた市民・専門職意見表明等支援員
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