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第1 総 説第3部 実務解説第1 総 説273 インターネット上に流通した権利侵害情報への被害者側の主な対応方法は次の3つです。① 問題となっている権利侵害情報の削除② 権利侵害情報の発信者の特定③ 発信者に対する責任追及(民事責任、刑事責任) まずは、上記①〜③の対応手続の流れを順次見ることとし、最後に全体の流れを概観することとします。⑴ 情報の削除についてア 情報を削除する必要性 インターネット上に流通した権利侵害情報は、アクセス制限がされていない限り、世界中から閲覧が可能であり、また、はじめに投稿されていたウェブサイトから別のウェブサイトへ転載することも可能であるため、時間の経過により、被害者の権利侵害は拡大していきます。このため、被害者は自らの権利侵害の拡大を防ぐため、権利侵害情報が削除されるよう対応をとることになります。イ 削除依頼の相手方 被害者が情報の削除を依頼する相手方は、当該情報を流通に置いた発信者又は当該情報を技術的に削除可能なコンテンツプロバイダ等(SNS、ブ第 2 章 被害者の実務対応11  被害者がとり得る対応方法の類型22  被害者の対応手続の流れ

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