交保
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iはしがきは し が き減)と減少しました。自動車の安全性の向上などによって,今後も交通事故 弊法律事務所では,各弁護士が分野を特化して活動しており,著者一同は交通事故案件に特化して活動している弁護士です。交通事故案件を処理するにあたって保険会社との交渉が必要になりますが,日々,事件処理する中で論点になる交渉事項については,被害者側の主張としてまとめて書面作成の効率化を図っていました。交通事故案件を処理するにあたって,多くの書籍を参考にさせてもらっていますが,保険会社への主張例をまとめた書籍は見当たらず,こうした書籍があれば業務効率化に資するのではないかと考えていたところ,日本加除出版より出版のご縁を頂き本書を出版するに至りました。 交通事故の発生件数は,コロナ禍の影響からか2020年から2023年にかけては横ばい傾向にありましたが,2024年の発生件数は29万0792件(前年比約5.6%の発生件数は減少すると思われますが,交通事故事件は,まだしばらくは弁護士業務の主たる事件の一つとしてあり続けると思われます。 本書は,交通事故を扱う弁護士を対象に,保険会社との示談交渉を有利に進めるための実践的な文例集です。QA方式として,冒頭に各論点の問題点や裁判例などの知識を紹介した上で,各論点における保険会社に対する主張・反論例を紹介しています。また,過失割合の交渉,後遺障害の異議申立て,高次脳機能障害などについては,実務的なノウハウを文例とともに紹介しています。また,主張・反論例の文例等は,ダウンロードが可能となっており,実務に利用しやすいよう提供しています。 交通事故を取り巻く状況は常に変化しており,弁護士には最新の情報と高度な交渉スキルが求められます。本書が,交通事故被害者の救済に尽力され

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