第3章では、図の右から2番目に位置づけた「組織人の学び」を扱います。法律事務所でアソシエイト弁護0 士として働いていた私は、日本企業の法務部門へ転じ、摩擦や失敗を経て、7枚の金貨を身につけました。これは新人・若手の組織内弁護士であった私にとって欠かせない初期の学びでした。法律事務所で培った丁寧なサービスを社内の相談者にも届けようと努めても、組織には文化・意思決定・人間関係など独自の「社内手続法」が存在します。そこで私が苦戦した経験は、若手から中堅にさしかかった読者の心に響くかもしれませんし、40代以降の管理職やリーダーにとっては「迎え入れる側の壁」を再認識する機会になるでしょう。①「1企業の一員になっても、絶対に捨ててはいけないたった1つのもの」を読み終えれば、あなたは、法律事務所時代に通用していた思考や仕事の進め方を「一度は手放す」必要性を理解しつつ、どの部分は捨て、どの部分は絶対に捨ててはいけないのか、いわゆる「洗濯物の仕分け」ができるようになる金貨を獲得できます。②「2弁護士への抵抗感に対応する3枚セット金貨⑴―企業文化の理解不足」を読み終えれば、あなたは、企業という組織における「社内手続法」や独自の文化を理解しないまま、前職のやり方を押し通すと「弁第3章のゴール第3章のゴール第3章の要旨98第 3 章(要旨)
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