ストーリーでわかる 内部通報対応と事実認定
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Q21 専門家の必要性いった。Q32 ヒアリング対象者の選定・順序・通報者である安達へのヒアリング・上司である北野へのヒアリング・同じ営業部の社員から事情を聞くべきか否か 指先が止まった。カーソルが点滅する画面を見つめながら、中田はしばし考え込む。安達が通報した事実が部署内に広まれば、彼は間違いなく白い目で見られるだろう。周囲から「余計なことをした」と陰口を叩かれ、孤立するかもしれない。さらに北野に知られれば、彼の態度は一層厳しくなるだろう。そうなれば安達は配転願いを出すか、最悪の場合、会社を去ることになるかもしれない。Q8 二次被害の防止─そもそも、部署内のヒアリング自体を避けるべきではないか。 だが、北野から事情を聞かなければ、実態の把握はできない。安達と北野の言い分が真逆ならば、第三者の証言は不可欠だ。中田の頭の中で、思考はぐるぐると円を描くだけで、なかなか出口を見いだせなかった。 深いため息をつきながら、中田は顧問弁護士の顔を思い浮かべた。ネクストレイが契約しているのは飯嶋法律事務所の遠出太郎。まだ若いが、動きが早く、物腰も柔らかい。気さくな性格であり、気軽に相談できる相手だ。 メールや電話で意見を求めることもできたが、今や社内の打ち合わせはほとんどがオンライン会議に移行している。顔を合わせた方が、自分の迷いも伝わりやすいだろう。そう考え、中田は Web 会議の予定を入れ、通報内容と自分の懸念を率直に話すことにした。 「確かに、慎重に進める必要がありますね」 画面越しに映る遠出も、不用意なヒアリングが通報者の立場を危うくする危険性に頷いた。その表情は真剣で、同時に落ち着いていた。 ただ、彼はこうも付け加えた。8

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