改訂版はしがきii補訂者 根 村 良 和を改正する法律(令和元年法律第17号)で一部改正された未施行の条項の更なる一部改正(令和5年法律第58号)のほか,戸籍法施行規則の一部を改正する省令(令和6年法務省令第5号)による改正がされ,法務大臣と市区町村長との戸籍情報連携システムが構築されたことにより,市区町村間での届書の送付等が基本的になくなるとともに,副本や不受理申出等の情報の管理や保存並びに当該情報を活用した戸籍証明書等による情報提供が可能になっています。そして,オンラインシステムによる戸籍事務の取扱いについても,今後拡大していくものと思われます。なお,令和元年法律第17号の改正において,死亡届の届出人に「任意後見受任者」が加えられています。 さらに,「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律」(令和5年法律第48号)による戸籍法の一部改正により,戸籍の記載事項として「氏名の振り仮名」が追加されています。同改正は,令和7年5月26日に施行されることになっていますので,今後の動向にご留意ください。 本書においては,前述の令和元年の戸籍法の一部改正及び令和6年の戸籍法施行規則の一部改正を踏まえて,基本的な事例を追加し,その解説を試みていますが,多少なりともお役に立てるところがあれば,望外の幸せです。 最後に,本書の刊行に当たり,日本加除出版株式会社常任顧問・青木 惺上げる次第です。 令和7年1月氏(元千葉地方法務局長)に多大なるご指導をいただいたことに深く感謝申し
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