初版はしがきiv 荒 木 文 明 菅 弘 美多くの先例が示されております。 これらの事例については,事実上の問題であることから,設問の解説は,当然のことながらこれらの先例に沿ってすることとしました。 また,死亡の届出は,前記のとおり事件数が多いことから,市区町村における事務の負担量も多くなることになります。さらに,死亡の届出は,市区町村役場内における他事務との関連も多いため,担当職員の負担も相当のものがあると考えられます。本書は,死亡の届出について,適正迅速な処理を行う上での一助となり,担当される職員の方々の負担軽減になればと考え,設問の数を多くし,更に〔注〕や〔参考先例〕,〔参考文献〕を掲げることとしました。それらのことによって,本書が死亡の届出をされる方々や戸籍事務に携わっておられる方々のために多少なりともお役に立てるところがあれば,望外の幸せであります。 本書は,以上のような点に配慮しましたが,何分にも筆者が非力であるため,思わぬ誤りをおかしていることがあるのではないかと危惧しております。そのことについては,読者の方々のご叱正やご意見をいただき,今後さらに充実を期して参りたいと考えております。 また,本書の題名を「Q&A死亡届のすべて」としましたが,まだまだ付け加えるべき事項があると思われ,「すべて」というには程遠いものがあると考えております。本書は,先に述べたように届書の各欄の記載をどのようにすれば良いかを主眼としておりますので,この点についてご理解をいただくとともに,さらにご理解を深めていただく上から,多くの参考文献を掲げ引用させていただいております。ここに諸先生の方々に対し衷心より敬意を表するものであります。 おわりに,本書の構成・内容等につきましては,日本加除出版株式会社常任顧問の木村三男先生(元大津地方法務局長)に適切なご指導をいただきました。 ここに記して,心から感謝を申し上げます。 平成25年9月
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