ストーリーと裁判例から知る 遺言無効主張の相談を受けたときの留意点

本体 ¥ 3,300
¥ 3,630 税込

著者:藤井伸介・志和謙祐・尾﨑由香・山田和哉・岡村峰子/著
判型:A5判
ページ数:332頁
発刊年月:2020年12月刊
ISBN/ISSN:9784817846891
商品番号:40841
略号:遺言無効

商品情報

改正相続法・遺言書保管法の施行により遺言ブーム到来!
      ↓
「遺言が見つかったものの、遺言者は認知症の診断を受けていたはずだから無効ではないか?」
      ↓
この相談にどう応える!?

● 相談・訴訟の準備段階から訴訟終了(勝訴・敗訴両パターン) までの留意点について、事件処理のストーリーに当てはめて説明した、遺言無効確認訴訟に関与した経験の少ない弁護士に向けた一冊。
● ①受任前の相談時、②資料収集、③資料の検討といった初期段階の手続について書式を含めて解説。
● 近年の遺言無効確認訴訟における裁判例の動向を解説するとともに、31件の重要判例を紹介。
● 実務経験の豊かな弁護士によるコラムも充実。

ストーリー、書式を交えて解説!
参考となる裁判例も収録!

知っておくべきポイントをストーリーに組み込んで紹介!

【相談時に説明すべき点】
□ 収集すべき資料と記載内容
□ 医師との面談、介護関係者からの事情聴取
□ 調停か訴訟か、仮処分の要否、提訴予告通知など手続選択
□ 訴訟費用・弁護士費用・鑑定費用の説明
□ 訴訟物の価額や印紙代の説明
□ 遺言無効確認訴訟に要する期間についての説明
□ 敗訴した場合のリスクの説明
□ 判決後の法的手続にかかる費用や時間についての説明
□ カルテ等の資料からでは分からない事実関係を記憶が鮮明なうちに詳細に聴取
□ 相談者が、遺言者が認知症に違いないと判断した根拠エピソードとそれを裏付ける資料の存否
□ 遣言者の成育経歴・財産形成過程・人間関係・介護状況・医療機関受診状況

【訴訟前に準備するべき点(遺言能力が争点の場合)】
□ 病院に診療記録の開示請求
□ 介護事業者にサービス提供記録(介護日誌)や居宅サービス計画書等の開示請求
□ 居住市町村に介護認定のための認定調査票の開示請求
□ 遺言者の日記やメモ(病院や施設の小遣い帳等を含む)、写真など
□ 担当医師、立会証人、同居者、介護事業関係者からの事情聴取
□ 徘徊などの場合には、警察の調書や福祉関係者からの事情聴取も有用

目次

第1編 遺言の有効性を争う相談を受けるにあたって
 1 遺言が無効になる場合
 2 遺言の無効を争う場合の手続の流れ
 3 相談者との打ち合わせ
 4 遺言無効の主張を受けた受遺者あるいは受益の相続人の対応

第1章 最初の相談~方針の決定から資料収集まで
第1 遺言の種類
 1 遺言の種類
 2 自筆証書遺言
 3 公正証書遺言
 4 秘密証書遺言
第2 遺言の効力
 1 遺言の効力の発生時期
 2 遺言の解釈
 3 遺言の撤回
 4 遺言の無効
第3 遺言の執行
1 遺言執行者
 コラム:自筆証書遺言書保管制度
第4 資料収集
 1 総論
 2 診療記録
 3 介護保険サービス事業者の保有する記録
 4 認定調査票
 5 後見開始申立書添付の成年後見用診断書など
 6 遺産の評価額に関する資料
コラム:遺産に関する資料収集

第2章 資料の検討
 コラム:認知症と成年後見制度
 1 遺言能力とは

 2 遺言能力の判断要素  3 資料の見方
 4 認知機能検査
 5 認知症の種類
 6 意識障害(せん妄)について
 7 高齢者のうつ病

第3章 訴訟
 1 当事者適格と訴額
 コラム:遺言無効確認請求訴訟における原告適格者の共同関係の構築の困難性
 コラム:訴訟追行の負担の不公平性の問題
 コラム:遺産総額が多額である場合における遺言無効確認請求訴訟の貼用印紙額の負担
 2 確認の利益
 3 訴訟物と請求の趣旨(遺言書の特定)
 4 請求原因・抗弁・再抗弁など要件事実とその立証責任の分配
 5 証拠
 6 訴訟上の和解
 7 判決後の処理
 コラム:遺言無効確認請求訴訟における最終の遺産分割までに要する期間の問題
 コラム:遺言無効が争われる場合の相続税申告
 8 遺留分侵害額請求を附加しない

第4章 訴訟後
 1 遺言が有効である旨の判決又は和解により終了した場合
 2 遺言が無効である旨の判決又は和解により終了した場合
 コラム:相続人が認知症・行方不明・未成年の場合
 コラム:遺言と異なる遺産分割協議をめぐる諸問題
第2編 最近の裁判例の動向について
 1 総論
 2 近時の裁判例の評価
 3 参考裁判例

巻末資料
事項索引

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