子どもの福祉と共同親権

別居・離婚に伴う親権・監護法制の比較法研究
本体 ¥ 3,000
¥ 3,300 税込

著者:財団法人日弁連法務研究財団 離婚後の子どもの親権及び監護に関する比較法的研究会/編
判型:A5判
ページ数:344頁
発刊年月:2007年11月刊
ISBN/ISSN:9784817813404
商品番号:40340
略号:子福

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商品情報

●日本におけると子どもの親権・監護を巡る争いの現状とそれが現行の父母離婚後の単独親権制度とどのようにかかわっているのかという点,そして,共同親権・共同監護の法制度を取り入れている諸外国ではそれを具体的にどのように実現しているのかという点である。それによると,日本の父母離婚後の単独親権制度の問題が明らかとなり,共同親権を法制度として実現し,かつ,それを支えるものとしてどのような仕組が必要かについて,示唆を与えるものとなっている。
(はしがきより抜粋)

目次

第1章 日弁連シンポジウムにみる親権制度の問題点  (大国和江)
  1 はじめに
  2 家庭裁判所シンポジウム

第2章 日本における親権・監護法制の問題点と課題
 第1節 離婚に伴う親権・監護権についての法制度と紛争の実情 (谷英樹)
   1 はじめに
   2 離婚に伴う親権・監護法制の概要
   3 離婚の際の親権・監護権をめぐる紛争の実情
   4 離婚後の子と非監護親の交流
   5 おわりに

  第2節 実務から見た離婚後の子どもの共同監護 共同親権制度と関連して (鈴木経夫)
   1 はじめに
   2 親権者変更の即日調停
   3 裁判所の関与する離婚と協議離婚
   4 現行法で親権者と監護者を分ける例
   5 現行親権法の実務上の問題
   6 離婚と親権の帰属をめぐる紛争について
   7 おわりに

第3章 別居・離婚をめぐる親権・監護法制の国際比較
 第1節 各国の法制度とそれを支える社会システム

 I アメリカ1 (棚村政行)
  1 はじめに
  2 アメリカにおける監護法制の展開
   3 子の監護紛争をめぐる支援制度
   4 子の監護事件処理手続での工夫
   5 おわりに

 II  アメリカ2 (棚瀬一代)
   1 はじめに
   2 離婚後の親権・監護法制
   3 離婚家族を支える社会システム
   4 おわりに

 III ドイツ1 (鈴木博人)
   1 はじめに-親の配慮とは何か?
   2 親の別居・離婚後の親の配慮
   3 1997年12月16日の親子法の改正のための法律(BGB1.IS.2942)-現行法の背景と内容
   4 日本法との関連

  IV ドイツ2 (増田勝久)
   1 はじめに 
   2 ドイツの実体法とその運用
   3 ドイツの手続法とその運用
   4 日本法への示唆
   5 結び

  V イギリス (川田昇)
   1 はじめに
   2 離婚・別居と子どもをめぐる紛争の実情
   3 離婚法の変遷
   4 親権・監護に関する法システム
   5 親権・監護紛争の処理手続
   6 家族・親子のための支援制度・支援機関のサービス
   7 むすびに代えて

  VI イタリア (松浦千誉)
   1 はじめに-イタリアの婚姻・離婚の特徴
   2 親権・監護法制の歴史的展開
   3 親権・監護に関する現行法制度
   4 統計による実態
   5 おわりに

 第2節 全体的な比較一覧表と解説 (増田勝久)
   1 各国法制の比較の意義
   2 実本法の比較
   3 手続の比較
   4 日本法への示唆
   5 結びにかえて

第4章 座談会「親権法改正に向けて」論点整理と法改正の展望
   1 はじめに(自己紹介)
   2 我が国の親権・監護法制の実務面からみた不合理性
   3 比較法的スコープ
   4 親権・監護法制の課題と展望
   5 提言

第5章 結びにかえて-提言

特別寄稿
  第1節 韓国における離婚と子女養育及び親権法制の実情 (申榮鎬)
  1 はじめに
  2 離婚節次と離婚の実態
   1 離婚の方法と節次
   2 離婚実態
  3 離婚と子女保護
   1 子女保護を取り囲んだ紛争の処理節次
   2 養育と面接交渉
   3 親権
  4 結語

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