民事控訴審ハンドブック

事後審的運営批判と理論・実務的諸問題の解明
本体 ¥ 7,500
¥ 8,250 税込

著者:松本博之/著
判型:A5判
ページ数:672頁
発刊年月:2018年6月刊
ISBN/ISSN:9784817844781
商品番号:40718
略号:民ハン

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商品情報

民訴法が目指す本来の民事控訴審の在り方とは?
現状に鑑みて、民事控訴審の理論と実務について解説
法曹関係者必読の書!!

● 「民事控訴審は、第一審判決の取消し自体を目的とするものではなく、不服のある当事の申立てにより、請求について控訴裁判所が改めて審理し、正しい裁判の実現を目指す手続である」との観点から、懸案となっている控訴審の手続上の諸問題の解決策を提示。
● 弁護士アンケートの結果をも踏まえた、第一回結審の実務の重大な問題点の指摘と批判、控訴審判決書、特に主文の記載のあり方といった実務的な問題を検討。
● 控訴審における「和解」についても解説。

控訴の提起から控訴審判決までを時系列的に解説!

目次

序 章 民事控訴審の基礎理論と控訴審の事後審的運営の問題性
第1 章 裁判に対する各種の不服申立てのなかの上訴
 第1 節 総 説
 第2 節 異 議
 第3 節 特別の不服申立て
 第4 節 上  訴
第2 章 上訴制度の目的と上訴審の審理構造
 第1 節 上訴の目標(目的)――審理続行モデルと取消モデル
 第2 節 変更と取消しの関係
 第3 節 法例解釈の統一
 第4 節 控訴審の構造に関する立法原則
 第5 節 上訴審の審理・裁判の対象
 第6 節 上訴の適法性と理由具備性の区別
第3章 控訴と控訴の適法要件
 第1 節 控 訴
 第2 節 控訴の適法要件
 第3 節 控訴提起の方式
 第4 節 控訴期間と追完
 第5 節 控訴権の放棄
 第6 節 二重控訴
 第7 節 控訴権の濫用に対する制裁
 第8 節 適法要件の審理と裁判
第4章 控訴審における共同訴訟人,訴訟参加人および第三者
 第1 節 はじめに
 第2 節 個々の共同訴訟人の控訴
 第3 節 控訴審における当事者の追加
 第4 節 控訴審における当事者の交替
 第5 節 補助参加と補助参加人の控訴
 第6 節 控訴審における訴訟告知
 第7 節 独立当事者参加訴訟における控訴
 第8 節 共同訴訟参加
 第9 節 その他の者の控訴
第5章 控訴の提起と控訴理由
 第1 節 控訴の提起
 第2 節 控訴の提出
 第3 節 控訴理由書
 第4 節 控訴提起の効果
第6章 控訴に対する被控訴人の反論と附帯控訴
 第1 節 控訴提起後の手続
 第2 節 附帯控訴
 第3 節 附帯控訴の適法要件と不服の要否
 第4 節 附帯控訴の費用
第7章 控訴審における訴えの変更,反訴,選定者に係る請求の追加,相殺の抗弁および控訴申立ての変更
 第1 節 はじめに
 第2 節 控訴審における訴えの変更,反訴,相殺の抗弁および 選定者に係る請求の追加
 第3 節 控訴申立ての変更
第8章 控訴審の訴訟物
 第1 節 はじめに
 第2 節 控訴審の審理・裁判の対象
 第3 節 第一審で裁判された請求
第9章 控訴裁判所の審理
 第1 節 第一審手続の続行
 第2 節 口頭弁論と控訴審の訴訟資料
 第3 節 更新権とその制限
 第4 節 控訴審裁判所の証拠調べ
 第5 節 控訴審の事後審的運営とその批判
第10 章 当事者自身による控訴審手続の終了
 第1 節 控訴の取下げ
 第2 節 控訴審における和解
第11 章 控訴に対する裁判と不利益変更の禁止
 第1 節 控訴に対する種々の裁判
 第2 節 変更・取消しの限界と不利益変更禁止の原則
 第3 節 訴えの客観的併合と上訴の利益、および不利益変更の禁止の原則
第12 章 控訴審判決の判決書
 第1 節 はじめに
 第2 節 形式的事項の表示
 第3 節 控訴審判決の主文の内容
 第4 節 種々の控訴審判決の主文
 第5 節 控訴審判決の事実と理由
第13 章 差戻後の再度の控訴審手続
 第1 節 種々の控訴審手続の繰返し
 第2 節 控訴裁判所による差戻し
 第3 節 上告裁判所による差戻し
 第4 節 差戻し後の裁判と上告
終 章  要約と展望

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